■今回は島の最高峰、ラナイ山に登ってみました。ラナイ山は標高1200mほどの山なのだが、島の風土から推測し独特の生態系が広がっているのではないかと興味をそそられる。
また、村の人の知る限りラナイ山に登った外国人は私が初めてだと言う事。

■近所のオジサンにガイドをしてもらうことになり、ほとんど獣道状態の道なき山道をただひたすら歩き続ける・・。暑さと急勾配のためかなり苦しい・・・。
疲れてフラフラになりつつも、常に面白いものがあれば根性でシャッター切る。 レンズも臨機応変に換えて手抜きはしない。
■低地性の広葉樹林を歩いていると蝶や小さいカブトムシサイズのゾウムシなどの可愛い昆虫たちがお出迎え。樹上にはカニクイザルの一種と思われるサルも見ることが出来ます。
■歩き続けて3時間、低地樹とは異なる樹木構成になってきました。生物も低地とは異なりゼフィルスや変なセセリも登場。 土壌もよく肥えており、菌類も様々な種類が見られる。

■ついに雲の中に突入。急激に気温が下がり、そして疲れが足に来る・・。山頂はまだだろうか・・・・

ふと足元を見ると足が血まみれになっており、ヒルの襲撃が始まった模様。ヒルは病気を媒介しないので、食われても特に心配無いです。気持ち悪いだけで・・・

■湿度が高いのでランが多く見られるようになりました。足元を見ると苔のように繁茂するピグミーオーキッドが見られます。

今まで見たことの無いタイプの珍しいキシタシロチョウの一種だと思われる蝶が登場。トロピカルな配色は存在感が凄い
→■セントポーリアと同じイワタバコ科の一種。
↓■ヘゴにコケが着生している。

■もう何時間歩いただろうか・・。樹木は低木になり原始的な生態系が広がる。この神聖で静寂なる空間を歩いているのはまさにメディテーションといった感じだ。
植物 はクールオーキッドが増えて、地衣類や苔などが繁茂し、季節に関係なく湿潤な環境である。

↓■世界最小ランの一種です。

■雰囲気がとても美しいクールオーキッドが花を咲かせていました。ここまでくると周りはランだらけになるのですが、花を咲かせている株は非常に少ないのでランの花を探すのは一苦労です。


↓■苔むした林の中にネペンテス・アンプラリアを見つけました。そのピッチャーは低地性のものよりもはるかに大きく、大人のゲンコツがスッポリ入ってしまうほどの巨大ピッチャーを持っています。

■疲れが限界に近づき、感覚もなくなってきました・・頂上もうちょっとです。地衣類が独占状態です。
■ついに頂上に到着です!神秘的な光景に感動、そして達成感で感無量です。

台風のような強風、周りは断崖絶壁の中、どんな植物が生育しているのか調査します。
疲労は集中力と意欲を低下させるので日本から持参した栄養ドリンクを飲むことにより、良いコンディションでリサーチと撮影をするのが自分流です。
■大理石の岩をクライミングしながら頂上に向かいます。
↑■こんな岩場にも探せば結構色々なものがあります。シャクナゲの一種が岩の間からカラフルな花を咲かせていました。

↓■岩にある緑の塊はランのパッチです。小さい花をたくさん咲かせています。
→■約10秒ほどの一瞬、雲が晴れてラナイの町を見ることが出来ました。

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