■ロストワールド〜スラウェシ原始の森〜

ここは中央スラウェシにあるPegunungan Tinebaの深き森を進んでいると急に周囲の空気が変わる。
谷底からはひんやりと冷たく湿り気のある風が舞いあがり、まるで別の空間から漂ってくるかのような風に惹かれ、私は森の中に侵入してみるとそこは見事なシダの楽園であった。
この場所は山から湧き出る川の上に薄い岩盤が覆いかぶさるように重なっているため、岩の下には川が、そして岩の上には川筋を流れる湿潤な風が流れ独自の生態系を作っているという大変興味深い場所である。
また、この川の上に倒れた薄い岩盤のうえに生育するシダたちの多くは水生適応し、現地では水中でも展開している姿が見られた。

東南アジアには数多くのシダがあるが、水生シダの数はほんの一握りしかなく、貴重な存在だ。



■シダspドラゴンベアード
水際に好んでパッチを形成しているナローリーフな水生シダ。
シダは一般的には弱酸性を好むがここの場所は弱アルカリ性でもこの密度で繁茂している。
上から2番目の写真の右の岩には水中化したドラゴンベアードがパッチを形成しているのがお分かりいただけると思うが、非常に水生傾向に強いのがこのシダの特徴。

またこのシダは繊細な葉にゆるいウェーブがかかり、単体でも十分美しい。

■ピーコックのような女王
この場所でいちばん目を引くシダはこの孔雀の羽根のような葉を広げたシダだ。
この場所では10p〜20pとあまり大型ではなく、ところどころに点在している奥ゆかしさが非常に上品なシダである。

■シダの分類についてのコラム

私に最近迫られているシダの分類について私の個人的な意見を書きたいと思う。
私はハッキリ断言してクリプトコリネの分類以外は全く興味もないが、紹介する上では何かを書かなくてはいけないので、私の見解を記載したいと思う。

まず分類に一番必要なのは種小名を断定する定義である。属名は2の次で良い。
一般にアクアリウム業界での分類はすべてマニアの感や思い込み、自分勝手な妄想によって名前が決められている。クリプトコリネに関してはハイマニアでさえ分類が全くできない(分類上の定義を持っていない)のが現状である。
シダの分類について一番必要なのは胞子のうの形や胞子の形状、そして草体の形状であるが道の種類の分類に至っては比較対象やデータが無いことからシダの専門家(シダの分類上の定義を持っている人間)でないと非常に難儀であると思われる。
日本におけるMicrosorium(ミクロソリウム)属はオキナワウラボシ、オオクリハラン、タカウラボシ、ヌカボシクリハラン、ホコザキウラボシ、ミツデヘラシダがあるがオキノクリハラン(Leptochilus)やヤリホノクリハラン(Colysis wrightii)、ミツデウラボシ(Crypsinus)はなぜミクロソリウムではないのか?・・という答えをスラスラーっと唱えることができなければ分類についての定義を出すのは皆無である。
よくオークションに出したワイルドミクロソリウムを「葉が3枚だからミクロソリウムではない」「葉脈が異なる」「透明な葉が出てきたからMicrosoriumではなくBolbitis(シダ)である」・・等等、と思い込みの意見は非常に多くいただくのが現状。
私はスラスラと定義を語ってくれる人間は大歓迎だが思い込みと推測で種を断定されましても判断材料としては適さない。


上記の事からシダの分類は非常に難儀であり、私は独自に一番近いものを当てはめて紹介する。私が出すミクロソリウムにはワイルドミクロソリウム(厳密に言えば商品名)としている。
最近一般的なミクロソリウムがいろいろな産地名をつけられて販売されている(捏造品)のですが、これがアクアリウム業界の現実です。

結論的に私は販売のレベルではシダに関して種小名まで出す必要性は感じません。

→私はPolypodiaceaeの一種までは分かりますが、皆様はその先どのような属名、種小名を出されますか?そしてその判断する理由とは?

只今制作中。私が多忙なため当分更新できません
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