■Phyllium celebicum
このコノハムシ、どうやら比較的新しい種類らしく、私も最近やっと名前を知った昆虫である(今までPhyllium spだと思われていた)
英名ではCelebes Leaf Insectと言い(動植物の英名って非常に安易・・)、スラウェシの固有種である。
ブンガディディで見たPhyllium celebicumの食草はカカオ、しかしながらカカオは中央アメリカから南アメリカの熱帯雨林を原産とするアオギリ科の常緑樹で、スラウェシには元々無かった植物である。本来この虫が何を食べていたのか、どのような生態を持っているのかは謎に包まれているスラウェシ神秘の虫の一つである。

またよく図鑑で見られるオオコノハムシと異なり、このスラウェシのコノハムシの生体写真が公開されたのも日本では初めてだと思われる。

■コノハムシの成体と幼生
右の写真に写っている左の個体が成体、右が幼生で下がさらに若い幼生。 下の写真に写っているものはさらに若いちびっ子である。
またコノハムシは雄と雌でも形状が異なっている。
今回コノハムシの卵は見れなかったが、卵は茶色い木片のような形をしており、孵化したばかりの 1令幼虫はアリのような形をしている。

コノハムシはメスのほうが絶対数が多く、オスは稀である。今回も必死になってオスを探索したが発見できなかった。なぜならコノハムシはメスのみで単体生殖をするという珍しい昆虫で、何か危機感を抱いたときにしかオスが発生しにくいという非常に珍しい生態を持つ昆虫だと言われている。
しかし私は本当にメスのみで単体生殖をしているのか実際この目で生態を確認したわけではなく、上記の真相は謎である。

ちなみに掲載写真は幼生も合わせて全てがメスである。

■本邦初公開!コノハムシの裏
今回は右の彼女にひっくり返っていただきました。
「ちょっと失礼ねーあんたやめなさいよ!」とコノハムシが怒ってますが、裏も鮮やかなグリーンで本物の葉のような素晴らしい擬態です。
また、おなかが膨らんでいるので卵を持っているのかもしれません。

この中にもコノハムシが3頭いるんですよ

■楽園までの道のり
今回のスラウェシの旅は昆虫を探す旅でもあった。このブンガディディは旅の途中で偶然見つけた場所ではなく、複数のインセクトガイドを通じて探しに探し、ようやく辿り着いたナナフシの楽園である。
スラウェシは昆虫が多い島としても有名な場所であるが、昆虫はどこにでもいるわけではない。スラウェシには至る所にコノハムシの食草となるカカオ畑が存在するのだが、コノハムシはこの場所にしか生息していない。

なぜここまでエクアトールは執拗に楽園を追い求めるのか・・それは楽園には付加価値があり、その価値がとても高いからである。
楽園にはとても密度の高い生物相があり、それは良い写真を撮影するのに適した最高の環境であるからである。

この場所の付加価値とはスラウェシの不思議生物の一つであるナナフシである。
この場所のナナフシはプンチャック・パロポやバンティムルンとは別種で非常に細長い、今まで見たこともないような形状の種類である。
私も初めての種類なのでよく分からない・・

考えれば考えるほど不思議に充ち溢れているナナフシ。英名はStick insectというように枝に擬態をしている草食昆虫である。
■擬態を見破ろう!自然下にいる昆虫を探せ

今まで昆虫のことを紹介してきたので、ここではお楽しみ虫探しのコーナーをやってみたいと思います。これらは実際のフィールドで私が探している目線に一番近いもので、バーチャルで昆虫探索を体験できます。
さあコノハムシはどこだ!?

■初級編
コノハムシ君からのヒント「やっぱり柔らかくておいしい葉が好きなんだよね」

■番外編〜ナナフシを探せ〜
■上級編
コノハムシ君からのヒント「葉っぱに重なるように隠れれば鳥にも見つからないんだよ〜」
■中級編
コノハムシ君からのヒント「食害の犯人はボクです」
コノハムシの擬態は非常に精度が高いので、画面の中に居ると分かっていても見つけるのは至難の業だと思います。しかし上記の問題は私がフィールドで探索している内容に近いので是非頑張って探してみてください。
また、答え合わせを最初にご覧いただくとこの問題の面白みが無くなってしまいます。大変だとは思いますがぜひ上記の写真の中から見つけていただいた後に答え合わせのページにお進みください。
コノハムシは見つかりましたか?まだ見当がつかない方はもう一度探してみましょう。
答え合わせのページへ
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